他球団は警戒 中日新助っ人ゲレーロから漂う“本物”の匂い
「すでに80%は仕上がっている。これはかなり打ちそうですね」
ライバル球団のスコアラー陣の目が一層鋭くなった。
中日キャンプ初日、新助っ人のアレックス・ゲレーロ(30=ドジャース3A)がいきなり魅せた。フリー打撃ではセンター方向中心の打撃で柵越えを連発。この日の北谷は強い追い風が吹いていたとはいえ、バックスクリーン弾を含め41スイング中14発をスタンドに打ち込んだ。
「センターめがけて打った。引っ張りにかかると自分を見失う。バックスピンをかけて叩くようにすれば、ボールは飛んでいく。子どもの頃から力が強かった。ホウキで石ころを打って遊んだときに、近くの家の屋根に飛ばして壊してしまったこともある。メジャー時代(ドジャース)に460フィート(約140メートル)飛ばしたよ」
サラリとこう言ってのけた大砲助っ人は、3番起用の構想があるという。
今季開幕戦でぶつかる巨人の森中スコアラーは「パワーがあってバットの出方がコンパクト。ビシエドと中軸に座れば打線の迫力は増す。今後、じっくり見極めないといけない」と警戒を強めた。