侍J指揮官も最敬礼 “Dr.0”千賀は決勝T先発にも現実味

公開日: 更新日:

 陰のエースである。4大会連続の準決勝進出を懸けた試合で、千賀滉大(24=ソフトバンク)が初先発。5回を投げてイスラエル打線を1安打無失点に封じ、「ゼロに抑えることができて良かった」と汗を拭った。

 登板を言い渡されたのは3日前。代表では「中継ぎ」と小久保監督に言われていたため、今年になって先発の調整を行っていない不安を口にしていた。それでも150キロを超える直球と武器の「お化けフォーク」を駆使して危なげない投球。小久保監督は「先発を言い渡したのも少し前だし、調整が難しかったと思うが、いいところからフォークが決まっていたね」と最敬礼である。これまで計3試合で9イニングを投げて無失点。まさに「ドクターゼロ」の働きで、指揮官の信頼度は今やエース格にまで上昇したと言っていいほどだ。

 準決勝以降の舞台は米国。世界にアピールするチャンスだが、先月、日刊ゲンダイのインタビューで千賀はこう語っている。

「世界? いや、そんな野心は全然ないです(笑い)。ただ、自分が強打者を相手にした時にどうなるかは楽しみ。楽しんで打たれちゃダメですけど……。世界とか、そんな野心はないですね」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…