ベネズエラも誤審に泣き WBC露骨なドミニカびいきの裏側
今大会の本命で連覇を狙うドミニカ共和国も審判を味方に付けたようだ。2次ラウンドでドミニカに有利な判定が目立っているのだ。16日(日本時間17日)はベネズエラを3-0で下し、2次ラウンド1勝1敗とした。計6投手による完封リレーを見せたが、誤審に救われたのも事実だ。
問題の場面は両軍無得点で迎えた三回表のベネズエラの攻撃だった。先頭のエスコバル(ロイヤルズ)が右前打で出塁。すかさず盗塁を試みると、捕手からの送球がそれてノータッチに見えたが、二塁塁審のウェンデルステッドはアウトと判定。エスコバルの身ぶり手ぶりのアピールは当然、受け入れられずベネズエラは先制機を逸した。
14日の2次ラウンド初戦はプエルトリコ相手に敗れたとはいえ、リトル球審のジャッジはドミニカ寄りだった。球審はプエルトリコ投手陣の際どいコースを、ことごとくボールと判定。これには日頃、ジャッジにクレームをつけないメジャーを代表する捕手のモリーナ(カージナルス)がミットを叩きつけるなど、珍しく感情をあらわにしたほどだった。
審判団によるドミニカびいきのジャッジが目立つのは当然。前回の優勝もあって、ドミニカ国民の代表への注目度は高く、WBC主催者にとって同国は米国内の移民も含めれば、日本に次いで利益が見込める市場の一つ。観客動員数、中継の視聴率が見込めるドミニカには決勝まで残ってほしいのが主催者の本音だ。
ドミニカには強力なバックが付いていると見てよさそうだ。