決勝T進出で評価一変 小久保監督はWBC優勝でも続投なしか
下馬評を覆す快進撃だ。
15日、日本代表はイスラエルに大勝し、2次ラウンドの1位が決定。1次ラウンドから無傷の6連勝で決勝トーナメント(日本時間21~23日・米ロサンゼルス)進出を決めた。
「厳しい戦いが1次、2次ラウンドと続き、連日の大歓声の後押しで選手は勇気づけられ米国へ行くことになりました。選手を褒めてやってください」
試合後、小久保監督は興奮を抑えてこう言った。
大会前は「史上最弱」ともいわれた今回の代表チーム。勝ち進むごとに小久保監督への声援も大きくなった。懸念された攻撃陣や采配も、相手国の投手レベルが決して高いとはいえなかったものの、打線は全試合でほぼ機能。14日のキューバ戦では、ラッキーボーイの小林に内川を代打起用する勝負手を打ち、これもハマった。
ある選手は「大谷(日本ハム)が出ないから負けたと言われたくないし、強化試合のときも、調整なのに負けただけでネガティブな報道が出る。今回は全部勝つつもりでやっている。一つでも負けたら途端に、叩かれるでしょうからね」と言うように、チーム全体に「反骨心」が醸成されたことが、ここまでの連勝につながった面は否定できない。