今大会成功に味を占め…WBCが収益拡大へ日本市場を狙う
2大会連続準決勝敗退ながら、WBCでの日本の盛り上がりはハンパじゃなかった。
主催者は23日(日本時間24日)、観客動員数が過去最高の108万6720人に達したと発表。米国とプエルトリコによる決勝は5万1565人で、1試合の集客としては第2回大会決勝の日本―韓国戦(5万4846人)に次ぐ数字だが、このうち半数近くは日本人だったというのだ。日本が決勝に進むのを見越してファンはチケットを予約したのだろう。
日本での予選ラウンドは、いずれも好調。2次が20万9072人、1次が20万6534人を集め、予選ラウンドでは歴代1、2位となった。大会公式グッズの売り上げも、東京の1次ラウンドが25%増と、これまでトップだった13年の福岡1次ラウンドを上回った。
中継するテレビ局は日本の優勝をあおる特番を組み、リポーターにタレントを起用。国内各地で行われた準決勝(米・ロサンゼルス)のパブリックビューイングには、多数のファンが詰めかけた。
MLBのロブ・マンフレッド・コミッショナーが3月上旬に来日した際「(WBCの)最大の収益源は日本」と話したように、MLBの期待通りの結果となったのだ。