開幕投手に使命感 ダルの220イニング目標にフォークの壁
「それだけ信頼してもらえて、すごく光栄」――。
レンジャーズ・ダルビッシュ有(30)が初の開幕投手(4月3日、インディアンス戦)にやる気満々である。
2015年にメスを入れた右肘はキャンプ、オープン戦を通じて良好で、ブロケイル投手コーチから220イニング登板をノルマに課されている。毎年、220回をクリアするのは、メジャーを代表する投手ばかり。今季のダルは投手コーチからサイ・ヤング賞級の働きを期待されるが、先行きは不透明だ。
今季、解禁したダルのフォークに関して、現役時代にダルと同じトミー・ジョン(腱の修復)手術を2度も行ったブロケイル投手コーチはこう話している。
「完全なフォークなら前腕部に負担がかかるので投げさせないが、ユウ(ダル)のはスプリット。前腕部を痛めないのでOKだ」
もっとも、ダルが実際に投げているのはフォークそのものだ。本人によれば「握りは完全なフォーク。(球が)速くて落ちるため、スプリットのように見えるのでは」と明かしている。