WBCで来日のスカウト仰天 大谷の打撃はボンズ級の完成度
今回、東京で行われたWBCの2次ラウンドには、メジャースカウトが大挙して押し寄せた。
米国から直接来たスカウトもいれば、韓国の1次ラウンドをカバーしてきた人も。東京の1次ラウンドからそのまま残るスカウトも中にはいた。
イスラエル対キューバ戦で2次ラウンドが幕を開けたのが去る12日。その前日のことだ。
翌日からは連日、昼から深夜まで東京ドームで缶詰めになる。デーゲームとナイター、1日2試合カバーしなければならない日もある。浅草見物なんかでひと息入れたのかと思ったら、とんでもなかった。
ナ・リーグ東地区の某強豪球団のスカウトは束の間の“休日”を利用して、WBCに出場していない日本人選手をチェックしていた。
■「バッティングはほぼ完成した選手」
午前中、神宮球場で行われているスポニチ大会で今ドラフトの目玉・JR東日本の左腕、田嶋大樹を見た後、千葉の鎌ケ谷に移動。ファームの楽天戦に実戦初出場した日本ハム・大谷翔平をカバーするためだった。そのスカウトが大谷を見たのがネット裏だったのか、一塁側だったのか、外野だったのかは定かじゃない。しかし、右翼への2ランを含む2本の安打をしっかりチェックして仰天したという。そのうえで「バッティングに関しては、ほぼ完成した選手」と、スカウティングリポートに記したそうだ。