早実8強入りも6失点…清宮の最後の夏はやっぱり投手次第
80号はまたもお預けとなった。今秋ドラフトの超目玉、早実・清宮幸太郎(3年)が、9日の東京都大会、共栄学園との4回戦に「3番・一塁」で出場した。初回1死二塁から先制の中前適時打を放ち、今年の公式戦5試合目で初打点をマークするなど3打数2安打1打点2四死球。期待の一発は出なかった。
試合はコールド勝ちペースから一転、八回表に2点差に迫られると、雨で1時間52分の中断。苦しい展開を招いたのは昨秋から指摘される脆弱な投手陣だ。
センバツ甲子園2試合の失点は4、11。都大会に入っても2、4ときて、この日は6失点としゃきっとしない。
「早実は春の大会から有望な1年生をベンチに入れるのが通例。2年前は清宮と現エースの服部が、昨春は現4番の野村が入った。昨夏は1年生左腕3人をベンチに入れた。ただ、今年は春の段階で1年生が1人も入っていないだけに、夏も大きな期待はできない。基本的には現有戦力が中心。エース服部と複数の2年生投手がサポートする形。あとは清宮、野村らの強力打線が援護するしかありません」(早実OB)
2年前の春、清宮と同じ試合でデビューした副主将でもある服部を中心とした投手陣の整備。清宮最後の夏は、投手にかかっている。