校長は再出発示唆も…PL野球部「復活ありえない」理由
60年にわたる歴史に、終止符が打たれた。
センバツ甲子園のベスト4が出揃った昨29日、春夏通じて甲子園7度制覇の名門、PL学園が大阪高野連に連盟からの脱退届を提出し、同日、受理された。PLは昨夏の予選初戦敗退を最後に休部中。正井校長は脱退届の中で、「平成29年から部員募集再開が決定するまでの間、貴連盟への非加盟を決めさせて頂いた次第です」と復活に含みを持たせているが、その言葉を信じていいのか。
3月に「永遠のPL学園 六〇年目のゲームセット」を上梓した、ノンフィクションライターの柳川悠二氏は「復活はまず、あり得ません」と、こう続ける。
「仮に来年から部員募集を再開したとして、入部する生徒がどれだけいるか疑問です。現在、PL学園は1学年50人程度と、生徒数そのものが減少している。野球部がこの惨状では、昔のようなPL教団信者以外の入学希望者も見込めません。付属中学校からの内部進学者で野球をやっている子もいますが、いずれも軟式野球部。高校にも軟式はありますので、そちらに入部するでしょうね。PLは60年前の創部の際も、高野連に生徒数の少なさなどを理由に一度、加盟を断られている。今後、再加盟を希望しても同じ理由で認められない可能性もあります」