今季から投球ガラリ 広島・九里亜蓮を変えた“4人の恩人”
「大学1、2年時は150キロ前後の球威がありましたが、制球を気にするようになった3年以降はスピードが落ちていた。それが今年は140キロ台半ばから後半と、直球の威力が戻ったことで、武器のシュートが生きています。ジョンソンの助言は、そういったことにつながっているかもしれません」
昨年4月、中学時代に知り合い、プロ2年目から交際していた同い年の一般女性と結婚。昨季は主に中継ぎだったが、「(今年は)勝負の年。先発にこだわる」と所帯を持ったこともプラスに作用している。緒方監督は「成長を感じる。シュートをしっかり投げ切ることができる。右打者にとって大きな武器」と評価する。
■「ビーバップ」な中学時代
マイナーリーガーだった米国人の父と、日本人の母から生を受けた。日本に住む母、米国で暮らす父の元を転々とし、小6の時に帰国。祖母の淳子さんと暮らした中学時代、道を踏み外しかけた。
「親が近くにいない寂しさもあって……。まるで『ビー・バップ・ハイスクール』のような中学時代でした」