巨人と広島“ベンチの大差”…由伸監督と緒方監督の好対照
「まだ、開幕して10試合ちょっとでしょ。巨人のベンチは、何をドタバタしてるのかね」
巨人OBの評論家、高橋善正氏がこう言った。
12日の広島戦を前に巨人は7年目右腕の宮国椋丞(24)を二軍から緊急昇格させた。宮国は今季、3年ぶりに先発に復帰。開幕ローテにこそ漏れたものの、二軍で2戦2勝、防御率0.00と結果を出していた。この日のイースタン・リーグDeNA戦で3試合目の先発マウンドに上がる予定だったところへ急きょ、一軍からお呼びがかかったのだが、
「リリーフ要員だというのでしょ。実際、この日は四回から2番手で登板し、2イニング目に1点を失った。確かにここ数試合、巨人はリリーフ陣の失点で負けてはいる。当初から不安視されていた部分であるとはいえ、先発候補を再転向させてまでテコ入れする時期じゃありませんよ。先発復帰に意欲を見せていた宮国も、今のブルペン陣も決して気分は良くない。開幕から連敗が続いているというならまだしも、まだ貯金があってジタバタするほどのチーム状態じゃないでしょう。ベンチが焦れば、選手は『ん? そんなにやばいのか』と疑心暗鬼になるもの。今はまだ見極めの時期で、どっしり構えてやればいいんですけどね」