衰えか故障か…巨人・長野久義に聞いた“打撃不振”のワケ
侍ジャパンの一員としてWBCに出場したのは13年の前回大会。今回は選ばれていないはずだが……。「いやいや、前回のじゃなくて、今回のですよ。応援疲れです」とニヤリ。しかし、「それは冗談ですが」とすぐに表情を一変させると、こう続けた。
「やっぱりヒザですかね……」
14年のシーズン後の11月に、右ヒザ半月板の修復手術と右ヒジのクリーニング手術を同時に受けた。術後2年半が経過しているが、右打者の長野にとっては重要な軸足となる右足が、踏ん張り切れない状態だという。
「言い訳になってしまいますが、正直なところ、ヒザが痛い、というか、状態が良くないのは確かです。軸足が不安定だから、下(半身)で粘れない。体勢を崩されたり……。打撃は下半身が重要ですから」
■「投球に対しての反応が、少し遅れることがある」
1・5キロの超重量マスコットバットで打撃練習を行うこともある。身体能力の高さは折り紙つきだが、そんな長野も30歳を越えた。プロ入りして7年連続で2ケタをマークしている本塁打も、今季は33試合目にやっと1号。年齢的な衰えを感じているのではないか。