侍Jで株上昇も巨人では…小林“低評価”3つの理由をOB指摘
巨人の扇の要・小林誠司(27)がパッとしない。
打撃の話だ。侍ジャパンでは「強肩」を買われ、正捕手に抜擢。3月のWBCでは打率.450、6打点とバットでも貢献し、「ラッキーボーイ」といわれた。侍ジャパンでもコーチを務めた巨人の村田善バッテリーコーチは、小林についてこう話している。
「今年は根拠のあるリードをしようと取り組んでいるところ。WBCを経験できたとはいえ、リード面はまだまだです。今のところ、チームの中で打てていないのに無条件で試合に出られている状況。だから私は『素直に謙虚にキビキビと動きなさい』と誠司に『これだけは怠るな』と言っているんです」
昨季の打率は.204でリーグ最下位。村田ヘッドコーチが設定した「最低でも2割5分は打ってもらいたい」というノルマに遠く及ばず、今季も同最下位の.153に沈んでいる。
これに、首脳陣はイライラを募らせているのだが、巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう指摘する。
「言うまでもなく、捕手はまずは守り。打撃は二の次ですよ。小林はWBCを経験してワンバウンドを止めるのがうまくなった。緊迫した国際大会で、巨人にはいない千賀のような落差の大きいフォークを必死に止めた経験が生きている。投手陣の防御率がいいのも、リード面を含めた小林の貢献は当然あるでしょう」