巨人に“清宮回避論”浮上 内部に「ドラ1は即戦力」の声
■過去3年間は誰も一軍の戦力になれず
最近3年間のドラフト1位は、14年・高校生野手の岡本、15年・大学生投手の桜井、16年・大学生野手の吉川尚。誰も一軍の戦力になっていない。1位に限らず、この3年間の入団選手は、ドラフト4位ルーキーの池田が中継ぎとして奮闘しているくらいで、一軍のレギュラーに定着しておらず、そのため「1位は即戦力」との声が球団内に根強いのだという。
16日現在、3位に沈むチーム状況も関係する。打率.247はリーグ3位、防御率3.17は同2位。特に最近まで12球団トップだった自慢の投手陣が広島2連戦で19失点と火だるまになったばかり。マイコラスら外国人3投手は主力だが、助っ人はあくまで助っ人。日本人で信頼できるのはエース菅野ひとりというのは、貧打以上に不安なことなのだ。
先日、両リーグが今季開幕からホーム、ビジターでの対戦カードが一巡した第1クール終了時の入場者数と平均試合時間を発表した。巨人が前年比9・3%減でワーストとなったが、これは熊本、鹿児島の地方主催2試合が含まれているため。東京ドームの試合は常に4万5000人前後を集めており、チーム関係者は「減っている印象はない」と胸を張る。
それなら人気者より即戦力――。これから加速するフィーバーとは反比例して、巨人が清宮の指名を回避する可能性が浮上している。