FA3選手機能不全にナベツネ激怒 巨人に「鹿取GM」急浮上
巨人内がにわかにピリピリし始めた。
原因はもちろん、前日10日のナベツネ発言。5本塁打で阪神に打ち勝った試合を、上機嫌で観戦した読売新聞グループ本社の渡辺恒雄代表取締役主筆(90)が、オフに獲得したFA選手について話を振られるや、「3人いねえじゃねえか。見る目がなかったんじゃねえか。スカウトがダメだ!」と爆発した一件だ。
計26億円超もの大枚をはたいて招き入れた山口俊(29)、森福(30)、陽岱鋼(30)のFA3選手が故障、不振でひとりとして一軍の戦力になっていないという状態。それを「見る目がない」とフロント編成部門の責任と断じたわけだから、チーム内がザワつくのも当然である。
■突然のフロント入りに憶測
「カミナリが落ちたのは2年連続ですからね。昨年も首位広島との差が10ゲームに開いた7月に、『これは由伸のせいじゃねえな。フロントだ。こんな補強をせずに、今の陣容で勝てと言ったって無理だよ』とやり玉に挙げられた。このままV逸ということになれば、今オフこそ責任問題は避けられない、ともっぱらです。慶大OBの現GMは同窓の由伸監督の信頼が厚く、選手からも信用されているとはいえ、開幕直後の今年4月には突然、鹿取(義隆=60)元ヘッドコーチがフロント入りし、GM特別補佐に就いた。来年はGMに昇進か、なんて囁かれていましたが、今回のことでそれが前倒しになるかもしれません。鹿取さんは本社の覚えがやたらとめでたいですからね」(巨人関係者)