女房サンチェスが原因指摘 不調のマー君に右肘不安再燃か
復調を目指すヤンキース・田中将大(28)が出ばなをくじかれた。
先発予定だった25日(日本時間26日)の本拠地でのロイヤルズ戦は荒天が予想されるため早々と中止が決定。田中は26日(同27日)のアスレチックス戦(ニューヨーク)にスライド登板して、6勝目(3敗)を目指す。
田中は14日のアストロズ戦(1.2回を7安打8失点)、20日のレイズ戦(3回を9安打6失点)と2戦連続で4回と持たずに降板。KOされた2試合はいずれも、それまでとは異なり、スプリットの割合が少なく、力のない直球を打ち込まれて炎上した。2戦ともマスクをかぶった正捕手サンチェスは、田中の不調の原因を「ストレートの制球とスプリットの精度」とみている。制球が定まらず、変化球のキレが以前ほどでないのは、2014年に痛めた右肘に異常が生じた可能性もある。
それは、田中のパフォーマンスからもうかがえる。7回4失点で5勝目を挙げた8日のレッズ戦では、今季最多の112球を投げた。リリーフ陣の負担を減らすため、7回まで投げ切ったが、100球を超えた途端に失速。球威は落ち、変化球のキレも欠いた。