大谷離脱で急浮上 復活2勝目ダルにヤンキースが白羽の矢
日本人エース右腕が圧巻の投球で15年のワールドチャンピオンをねじ伏せた。
レンジャーズ・ダルビッシュ有(30)が23日(日本時間24日)のロイヤルズ戦に登板。8回を5安打2失点、8奪三振で2勝目(2敗)を挙げた。
三回2死から2番ムスタカス、3番ボニファシオにいずれも甘く入った変化球を捉えられて連続本塁打を浴びるも、危なかったのは、この回だけ。四回以降は変化球を低めに集めた丁寧な投球でロイヤルズ打線を牛耳った。六回1死からWBC米国代表で4番のホスマーに中前打を浴びたが、後続を併殺打に仕留めてつけ入る隙を与えなかった。
この日は打線の援護にも恵まれて余裕があったのだろう。マウンド上では時折、笑顔を見せるなど、調子の良さをうかがわせた。七回を投げ終えて球数は99。八回もマウンドに立ち、一昨年3月に受けた右肘のトミー・ジョン(靱帯再建)手術から復帰後、最長となる8回を投げ切って完全復活をアピールした。ダルの好投もあって、チームはロイヤルズ相手に今季初の同一カードでスイープで4連勝。9勝目(10敗)とし、勝率5割を目前とした。