ブ厚いSB選手層 曽根はフレッシュ球宴MVPでも出番なし?
「二塁手が不在の巨人ならすぐにレギュラーだ」
ネット裏ではこんな声も聞かれたのは、13日のフレッシュ球宴。ウ軍の9番遊撃でスタメン出場し、2二塁打でMVPに選出された曽根海成(22)のことだ。
京都国際高から13年育成ドラフト3位で入団。甲子園経験がなく無名校出身ながら、ソフトバンクがドラフト時に発表したスカウトコメントは、「スピード感ある守備、走塁は高校トップレベル。打撃もパワーが付いてくれば、レギュラーを狙える選手」とある。遠投は118メートルの強肩で高校時は捕手経験もあり、二塁送球で1.7秒台を連発していたそうだから、潜在能力は高い。
4年目の今季は一軍キャンプに抜擢され、開幕直前に支配下登録された。遊撃手として「ポスト今宮」の位置づけだ。
同年育成ドラフト指名選手は、今季ブレークした1位の石川柊太、4位の張本優大も支配下登録されている。それだけでもスカウトの発掘能力は大したものだが、もっともソフトバンクの戦力は12球団一。「曽根クラスでも一軍で出番があるかどうかわからない」(球団関係者)というから、もったいない話だ。