斎藤二軍監督が一軍投手C復帰 巨人“大胆配転”のその先
■二軍監督として存在感が増していた
一軍がジワジワと負けを重ね始めた今年5月には、読売新聞の電子版に突然、斎藤二軍監督のロングインタビューが掲載された。ファーム指揮官としての考え、指導法を持ち上げ、たっぷりと紹介する内容に、チーム内でも「次は斎藤さんか」との声が出ていた。
本来なら、リーグ5位のチーム打率.244に沈む打撃部門にも手を入れてしかるべきだが、それより尾花コーチの配置転換を優先したのだろう。由伸監督とはともかく、他のコーチ陣や投手陣との関係がしっくりいってなかった。もちろん、チーム内でも「斎藤二軍監督さんの一軍コーチ復帰は、次を見据えてのことでしょ」とみられている。
鹿取義隆GMは今回の新体制を「チームが浮上するために最高の配置転換だと思っている」と説明。この日、イースタン監督としてフレッシュオールスターに参加した斎藤二軍監督は、「一つでも多く勝てるように投手陣を盛り上げたい」と抱負を語った。
4位で前半戦を終えた巨人と3位DeNAとの差は4ゲーム。由伸監督と斎藤コーチの呉越同舟、けだし見ものである。