開星・山内弘和監督に聞いた “請負監督”の実態と待遇

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 ――いわゆる二足のわらじですか?

「ボランティアだったので、コーチとして給料はもらっていなかった。後に甲子園に行ったときは周りから『仕事で給料もらって、開星でもコーチ料もらって』と言われましたね。前監督が酒好きだから週1~2回、下手したら週3回飲みに行っていて、『お金もらっとるからあんなに飲める』とも言われました。部費から俺にお小遣いが出るとかもないですよ」

 ――収入源は土木の仕事だけと。

「平成18(2006)年にその会社の経営が悪くなって、経営者が代わった。DeNAにいる梶谷の代の夏に甲子園出場が決まった後です。そのときの社長に呼ばれて『おまえのやっていることは趣味だ。甲子園から帰ってきたら話をしよう』と言われて。要はクビです。そのとき一番つらかったのは、女房が養護学校の講師で、契約社員みたいな形だったけど、その年に初めての子供が生まれて。子供が生まれたときは2人とも無職でした」

■「ノルマはまったくない」

 ――無職の期間はどれくらい?

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