清宮不在の甲子園で主役候補 横浜高・増田は断固プロ志向
横浜の強力打線の中心に座るのは、プロ注目の増田珠(3年)だ。長崎出身。U―15日本代表では4番で主将を務めた。1学年上の藤平(現楽天)を慕い、鳴り物入りで入学。1年夏から活躍している。「清宮のライバル」と比較されてきたが、高校通算33本塁打である。
強いプロ志向がある。
「神奈川大会前に『現段階でプロの評価は3、4位以下。4年後に上位指名されるように、大学に進んでからプロを目指しても遅くないのではないか』と進学を勧める周囲に、増田はプロに行くために長崎から横浜に来ているんだと、断固としてプロ入りの意思を曲げなかったといいます」(神奈川の高校野球関係者)
そんな中、神奈川大会で大会新記録となる4戦連発。5本塁打を放ち、個人の大会通算最多本塁打記録で08年の東海大相模・大田(現日本ハム)に並んだ。この活躍でドラフト戦線に急浮上。巨人の岡崎スカウト部長も「外野手としてトップクラスの評価。上位候補。清宮(早実)、安田(履正社)、増田の3人は1位でもおかしくない力はある」と目を細めている。