IOCが検討 平昌五輪に北朝鮮ペア「特別枠」出場の思惑
国連による制裁が決まった北朝鮮が、来年2月の平昌五輪には選手を派遣することになるかもしれない。
IOC(国際オリンピック委員会)のトーマス・バッハ会長は11日(日本時間12日)、リマでの理事会後に会見し、北朝鮮による核実験、ミサイル発射が平昌五輪に与える影響について「大会の安全面を脅かすような兆しはない」と否定した。11月1日から朝鮮半島を巡る聖火リレーは予定通り北朝鮮の一部でも行うという。
北朝鮮には現時点で出場権を獲得した選手はいないが、IOCは「特別枠」や「招待枠」での参加を検討。特例で出場資格を与えられる可能性があるのはフィギュアスケートペアのリョム・テオク(18)、キム・ジュシク(24)だ。
ペアを結成してわずか2年目ながら、今年2月の冬季アジア大会(札幌)では銅メダルを獲得。翌3~4月の世界選手権(ヘルシンキ)では出場28チーム中15位。平昌五輪出場枠が与えられる16位以内に入りながら、強豪の中国、ロシア、カナダの複数ペアが上位に入ったため、出場権を逃した。