逆転Vで今後が心配…日馬富士に迫る“燃え尽き症候群”
「序盤の平幕3連敗は、何より相手が相手。琴奨菊(33)、北勝富士(25)、阿武咲(21)でしょ? 力の落ちた元大関に負け、新進気鋭の若手2人にも敗れた。本人も力の衰えと、下からの突き上げを実感しただろう。引退も頭をよぎったのではないか。そこから怒涛の巻き返しだからね。2場所連続全勝優勝で横綱昇進を決めた時とはまた別の達成感があったはず。さらに日馬富士のような軽量力士(186センチ、137キロ)にとって、千秋楽の1日2番は負担も大きい。望外の喜びに加え、心身ともに疲弊困憊なのは容易に想像がつく。しばらくは稽古に身が入らなくなっても不思議ではない」
場所直前にさっさと休場を決めた3横綱にしてみれば、1人横綱で責任を果たした日馬富士には頭が上がらない。両ヒジ、両ヒザ、両足首に左右の腰など満身創痍の横綱から、「今度はオレが休む。11月場所は任せた!」と丸投げされても、誰も文句は言えないだろう。