W杯決めハリル“増上慢”に 選手との間に微妙なスキマ風が
■日本人には無理がある戦術
確かに一理あるが、それにはハリルホジッチが「勝つために守備力が大事」と言うように失点を最小限に抑えるだけのタフな守備が求められる。
「2014年ブラジルW杯でアルジェリア代表監督だったハリルは対戦相手によって選手、布陣を変えて1次リーグを突破。決勝トーナメント1回戦で優勝したドイツを延長戦まで追い詰めた。それもこれもフィジカル自慢の長身DF、タイトな守りが身上のSBが両サイドを固め、背番号10のMFフェグリとサイドアタッカーのFWタイデル、スリマニが1トップのスダニにチャンスボールを供給する戦い方が確立していたから。同じことを日本人にやらせてもムリがある。周囲はハリルの戦術に『落とし穴がある。アルジェリア代表みたいにうまくいくワケがない』と懐疑的にとらえている」(サッカー関係者)
ハリルが「ポゼッションは意味がない」と声を大にして言い張る根拠に、日本がロシアW杯出場を決めたオーストラリア戦(8月30日)のデータがある。ポゼッションは日本の38・4%。ところが、放ったシュートは日本が15本と、オーストラリアの4倍近くに達した。
しかし、ロシアW杯で対戦するのは欧州、南米、アフリカの列強であって、アジア勢ではないのだ。