日米首脳“親睦ゴルフ”に駆り出される松山英樹の政治意識
「そうだとしても、松山が今回のオファーを断ることは考えられません」というのは、スポーツライターの吉川英三郎氏だ。
「米国のスポーツ選手の多くは政治意識が高く、支持政党もはっきり述べる。警察による暴力や人種差別に抗議するため、NFL(アメフト)やNBA(プロバスケット)の選手の中には試合前の国歌斉唱時に膝をつく者もいる。日本は政治とスポーツは分けて考えるという国で、現役時代に政治的な発言をするアスリートは皆無に等しい。そもそも米国が主戦場の松山には日本の政治のことはよくわからないでしょうし、断るだけの政治意識を求めても酷というものです」
メジャーで華々しい実績を残したイチローは、かつて国民栄誉賞を2度辞退している。理由はどうあれ、時の総理大臣の意向に逆らった珍しいケースだ。
ちなみに3人がプレーする霞ケ関CCは、両サイドが松林にセパレートされたアベレージゴルファーにとっては厄介なコースだ。安倍首相の“ショット”は「右に傾き過ぎ」といわれている。松山のレッスンが必要ではないか。