米ツアーを優先 昨年覇者の松山英樹「日本OP欠場」の吉兆
【CIMBクラシック】
むしろ喜ばしいことではないか。
米ツアーを主戦場とする松山英樹(25)は、マレーシアで行われたCIMBクラシックに参戦。米ツアーのシーズン初戦を通算16アンダーの5位タイで終えた。
松山は当初、同週に開催された日本オープンの主催者からディフェンディング・チャンピオンとして出場を打診されていたが、「スケジュールの都合」を理由に断った。しかし、松山が日本オープンより米ツアーを優先することは、国内のゴルフ界にとっては悪いことではない。
昨年の松山はCIMBクラシックと日程が重ならなかったことから日本オープンに参戦。力の違いを見せつけてからマレーシアに飛び、米ツアー初戦の同大会で2位に入り、幸先のいいスタートを切った。その後、WGCのHSBSチャレンジなどツアー3勝を挙げ、全米オープン2位や全米プロ(5位)も最終日最終組の優勝争いでファンを大いに沸かせた。
また、BS招待最終日に米ツアー自己最少&大会コースレコードに並ぶ61を出したマレット型のパターは、あまりの人気ですぐに「品切れ」となった。近年、こんな現象はあまりないこと。低迷している国内のゴルフ業界にどれほど貢献しているかが分かる。
1927年にスタートした日本オープンは国内で最も権威あるゴルフの大会といわれている。そこで松山が何度勝っても自慢にならないし、クラブが売れるわけでもない。