出遅れ松山英樹 パット不調は全米プロ敗戦のトラウマか?
すると3番パー4ではアンプレアブルもあってピンそば1メートルに5オン。これがカップに入らず痛恨のトリプルボギー。その後は7番、8番の連続バーディーがあったが、上がり9番でも3メートルのパーパットを外した。
かねてパットに問題があると指摘される松山だが、「こんなに下手だったのか?」というぐらいショートパットが入らなかった。
■「外しちゃいけない」意識が強い
評論家の菅野徳雄氏がこう言う。
「タッチが弱く、流し込むような松山のパットは入る時と入らない時の波が大きい。今大会はグリーン上でアドレスに窮屈な印象があり、ストロークにスムーズさが見られなかった。パットをカップに入れることよりも、打ち方の試行錯誤が続いているようだ。自分のパットスタイルが確立されずに迷っており、カップに触りもしないでショートパットを外すということは自信を失っているといえる」
スタンス幅を広げたり、前傾姿勢を深めたり、起き上がったりと松山はパッティングスタイルをよく変える。アドレスに入ってから、ストローク始動までの間も長い。