3年前には争奪戦 ソフトB退団の松坂を拾う球団はあるか

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 こう続けた前出の球界関係者は「現状では、戦力としても客寄せとしても苦しいのは確か。ただし、それ以外の価値を見いだせれば、話は違ってくる」と言った。

■捨てがたい知名度

 指導者としての人材確保である。例えば巨人は今季、4位Bクラスに沈みながら、「コーチ陣刷新」というほど大きな入れ替えを行わなかった。内部の異動で済ませ、目玉は6年ぶりの復帰となるOBの吉村打撃総合コーチ就任というどっちらけ人事で決着したのは、コーチのなり手がいないという人材難が一番の理由である。

「松坂を巨人で引退させれば、指導者として球団に残す道ができる。『悪名は無名に勝る』という渡辺元オーナーの言葉じゃないが、松坂はソフトバンクでの3年間で晩節を汚したとはいえ、横浜高時代は、今の清宮以上に大フィーバーを巻き起こした。その抜群の知名度は、指導者になってからも役立つ、と考えても不思議ではない。高校時代のお膝元・DeNAにも言えるのです」(前出の球界関係者)

 日米通算164勝。来季38歳を迎える平成の怪物を拾う球団はゼロではなさそうだ。

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