契約最終年にやる気 SB松坂のフル回転は誰へのアピール?

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 “不良債権”と呼ばれた男が、ようやく本気を出したか。キャンプ初日の1日、やたらと張り切っていたのがソフトバンク松坂大輔(36)だ。

 予定にはなかったが、いきなりブルペンに入ると、セットポジション、ノーワインドアップで変化球を交えながら、約60球を投げた。

「感触を確かめる程度。ボールは悪くない」

 と、復活への手応えを口にした。

 松坂は14年オフに3年12億円でソフトバンク入り。しかし、故障とリハビリを繰り返し、一軍登板はここ2年でたったの1試合。ほとんど何もせず、8億円をせしめたことになる。

 それが契約最終年となるや、オフに10キロ減量。まるで人が違ったかのように、やる気を出している。それなら「最初からやれ」と言いたいところだが、そういえば、同じような選手を過去に何度も見たことがある。契約最終年の助っ人だ。

 彼らは複数年で高額契約を結ぶと、1年目から「痛い、かゆい」の繰り返し。契約最終年になった途端、帳尻合わせのごとく活躍する。そのまま契約延長、あるいは国内の他球団に移籍というパターンだ。

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