貴乃花親方が貴ノ岩を隠匿か…協会執行部も居所つかめず
ある親方は「11月30日の理事会も大変だったようです」と、こう話す。
「貴乃花親方は協会執行部から、鳥取県警は貴ノ岩の聴取に支障はないと言っている、だから協力してほしいと促されても、あんたたちの言うことは信用できないと言わんばかり。『拒否します』の一点張りでね。やむなく、その場で県警の担当者に電話をかけ、貴乃花親方本人が確認してようやく、捜査が全部終わった後なら協力することを了承した。それも、渋々で、本人が納得した様子はなかったと聞いています」
貴乃花親方の態度が態度だけに、「ひょっとしたら貴ノ岩の聴取を許可した口約束だって、なんだかんだと理由をつけて反故にされるかもしれない」とみる親方がいるのも、ある意味、納得か。この親方がこう続ける。
「貴乃花親方の狙いはあくまでモンゴル勢の頂点に君臨する白鵬に打撃を与え、現執行部を揺さぶり転覆までもっていくことだとみている。ところが貴ノ岩は貴乃花親方以上に日馬富士やモンゴル勢を慕っていて、殴られた翌日に日馬富士と手打ちの握手までしていますからね。貴ノ岩にとっては親方以前に同胞ありきなのです。危機管理委員会による聴取が実現したら、貴ノ岩が日馬富士やその場にいた白鵬を擁護する可能性が高い。まして自分のケガが原因で、兄貴分の日馬富士は引退に追い込まれた。ただでさえモンゴル勢からの風当たりは強いですからね。貴乃花親方はなんとしても、貴ノ岩の聴取を避けたいのではないか」
協会による再三の要請を拒否したばかりか、義務である診断書の提出もかたくなに拒み続けている。もはや貴乃花親方にとって、組織のルールや義務など関係なし。弟子にペラペラとしゃべられては困ると判断すれば、強制的に隠匿したって不思議ではない。