貴乃花親方が貴ノ岩を隠匿か…協会執行部も居所つかめず

公開日: 更新日:

 ある親方は「11月30日の理事会も大変だったようです」と、こう話す。

貴乃花親方は協会執行部から、鳥取県警は貴ノ岩の聴取に支障はないと言っている、だから協力してほしいと促されても、あんたたちの言うことは信用できないと言わんばかり。『拒否します』の一点張りでね。やむなく、その場で県警の担当者に電話をかけ、貴乃花親方本人が確認してようやく、捜査が全部終わった後なら協力することを了承した。それも、渋々で、本人が納得した様子はなかったと聞いています」

 貴乃花親方の態度が態度だけに、「ひょっとしたら貴ノ岩の聴取を許可した口約束だって、なんだかんだと理由をつけて反故にされるかもしれない」とみる親方がいるのも、ある意味、納得か。この親方がこう続ける。

「貴乃花親方の狙いはあくまでモンゴル勢の頂点に君臨する白鵬に打撃を与え、現執行部を揺さぶり転覆までもっていくことだとみている。ところが貴ノ岩は貴乃花親方以上に日馬富士やモンゴル勢を慕っていて、殴られた翌日に日馬富士と手打ちの握手までしていますからね。貴ノ岩にとっては親方以前に同胞ありきなのです。危機管理委員会による聴取が実現したら、貴ノ岩が日馬富士やその場にいた白鵬を擁護する可能性が高い。まして自分のケガが原因で、兄貴分の日馬富士は引退に追い込まれた。ただでさえモンゴル勢からの風当たりは強いですからね。貴乃花親方はなんとしても、貴ノ岩の聴取を避けたいのではないか」

 協会による再三の要請を拒否したばかりか、義務である診断書の提出もかたくなに拒み続けている。もはや貴乃花親方にとって、組織のルールや義務など関係なし。弟子にペラペラとしゃべられては困ると判断すれば、強制的に隠匿したって不思議ではない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…