OB高橋善正氏が指摘 巨人は今季も「大した上がり目なし」
「来年(18年)も厳しいっすよ。だって打てないですもん。勝っていた頃は中軸に3、4人はすごい打つ人がいましたからね」
巨人のある選手がこうつぶやく。17年シーズン110試合で4番に座った阿部慎之助(38)はトークショーで「巨人は暗黒時代。ボクにおんぶにだっこで4番にいるようではダメ」と慎之助節を炸裂させながら危機感を口にしている。
高橋由伸監督(42)就任2年目の17年は、球団ワーストを更新する13連敗を喫するなど、06年以来となるBクラス4位に沈んだ。
「打てなかったことが全て」と巨人OBで評論家の高橋善正氏が指摘するように、リーグ4位の総得点536は、トップの広島より200点も少ない。本塁打数もリーグで唯一20本塁打以上の打者がいなかった。盗塁56も同4位。併殺129は12球団ワーストだ。高橋氏が続ける。
「打線で計算できるのは坂本勇ひとり。本人が言うように、阿部をアテにしているようではダメなのに、若手が出てくる気配もない。高卒4年目になる岡本が、30本塁打するような想定外なことを期待するしかない。広島のように、打って走れる生え抜きの若手野手を何人も育てないと差は開く一方。中日にいたゲレーロを補強しても、5番の村田を自由契約にしているので、大した上がり目はない」