複数年契約も悩みの種 “ゲレーロ包囲網”に巨人は戦々恐々
■クルーズ、マイコラスも……
ベネズエラ出身のラミレス監督はそんなラテン気質をよく知るだけに、先制“口”撃を仕掛けてきたともっぱら。巨人とは2年総額8億円の契約を結んでいる。「マジメにやるのは2年目の来年でしょう。むらっ気があるとは、そういうことも指しますからね」と前出の中日関係者は指摘する。今度は巨人のチーム関係者がこう言った。
「最近の2年契約の外国人選手では、16年に1年目だったクルーズが自打球を当てた影響で『左足首が痛い』と言い続け、離脱を繰り返した。前年の15年に13勝3敗とフル回転したマイコラスも、2年契約を結んだ16年になると、キャンプ早々『肩が痛い』と言い出し、開幕前に検査を理由に帰国してしまった。その後もノラリクラリでなかなか復帰せず、前半戦をほぼ棒に振った。球団幹部も『検査してもどこも異常がない。でも本人が痛いと言っているんだから、こればっかりはどうしようもない』と頭を抱えていましたから」
複数年契約を結んだ途端、こうなるのが巨人。いつ頭に血が上るか、いつサボリ癖が首をもたげるか――。巨人がゲレーロの取り扱いにナーバスになる理由は、こんなところにあるようだ。