2位タイ&世界ランク上昇でも…小平智“憮然顔”の胸の内
「優勝だけ目指していたので悔しい。世界トップレベルの選手との差をまざまざと見せつけられた」(小平)
小平は2打差4位タイ発進の最終ラウンドは5バーディー、5ボギーのパープレー。ガルシアの背中が遠のくばかりで、お手上げだったのがよくわかる。
会場のグリーンはスティンプメーターもコンパクションもメジャー並みにタフになっていった。
「コース条件が難しくなればなるほど、世界のトッププロはいいスコアでまとめてくる。27ホール、ノーボギーは対応力の違いが出たわけです」と評論家の宮崎紘一氏がこう続ける。
「小平が2位になって憮然としていたのも、ガルシアとのレベル差を痛感し、手放しで喜べなかったからでしょう。世界ランク10位の選手が突っ走れば、日本ツアーとアジアンツアーのメンバーでは誰も追いつけない。ガルシアのサンデーバックナインはパープレーですが、それでも周りの選手を見れば十分に逃げ切れると試合展開を読んでいたからです。これが競争激しいメジャーなら、さすがにガルシアも攻め続けなければ勝てないのをよく知っている。つまり、ガムシャラにプレーしないで勝ったわけです」
3月25日付の世界ランク50位以内入りでマスターズ出場を目指している小平だが、今年の初戦だったガルシアのプレーを間近に見て完全にビビってしまったようだ。