貴乃花親方の“本場所潰し”に執行部&親方衆大ブーイング
極め付きは2年前の理事長選への出馬表明。3月場所12日目、16年3月24日付のスポーツニッポン紙上で突然、「これが私にとって最初で最後の勝負となります」などと宣言。佳境を迎えた本場所終盤の優勝争いを吹き飛ばすかのような出馬宣言に、アキレた親方も多かった。
「今回、ホームページ上で貴ノ岩の近況を報告したことも含めて、貴乃花親方はあえて場所中に波風を立てているような気がしてならない。それもこれも場所中のタイミングでやらなければならない必然性がありませんからね。なにか作為的なものを感じます」とはある親方だ。
これまでの貴乃花親方の言動について、去る22日の理事長懇話会で春日野広報部長に聞くとこう言った。
「あくまで本場所中心の開催ですので、あえて外野でガタガタする必要はまったくない。協会の理事として、そういったことはやるべきではないのかもしれませんね。決まり事というのはなく、暗黙の了解です。理事長もおっしゃっているように、本場所の充実を第一に考えなければなりません。九州場所の診断書についてはどうしても間に合わなかったというので、それは信じてあげたい。ホームページにしても貴ノ岩の近況を報告しただけですが、(マスコミに)取り上げられるのは分かってますからね。あえて本場所以外のことで、とやかくいわれるような種をまく必要はないでしょう」