カブスとも合意せず ダルは交渉難航で条件の“下方修正”も
FAの目玉右腕の移籍交渉は大詰めを迎えている。
ドジャースからFAになっているダルビッシュ有(31)が22日(日本時間23日)、カブスと交渉。複数の米メディアの報道によれば、両者は「積極的な話し合い」を持ったが、その場では合意に至らなかったという。
2年ぶりの世界一奪回を目指すカブスは左腕レスターに次ぐエース級の補強を目指しており、早くからダル獲得の有力候補とみられてきた。カブスの本気度を如実に示しているのが、ダルと交渉した22日の戦力補強。ダルとレンジャーズ時代に同僚だったクリス・ジメネス(35=前ツインズ)とマイナー契約を結んだことだ。
ジメネスは14年のシーズン途中、レ軍に加入してダルと12試合バッテリーを組み、防御率3・29と相性抜群だった。ダルが右肘を手術した15年以降はマイナーのリハビリ登板でマスクをかぶったり、練習相手を務めるなど、復帰を後押しした。これまで息の合う捕手が少なかったダルも、ジメネスには絶大な信頼を寄せているという。
カブスには昨季21本塁打をマークしたコントレラス(25)、今季が実質メジャー1年目で若手有望株のカラティーニ(24)と2人の捕手がいるものの、いずれもリードに難がある。ジメネスをダルの専属捕手にしてパフォーマンスを発揮させる狙いがあるとみられる。