4回転アクセルは茨の道 羽生結弦に五輪連覇の“負の遺産”
一部で「確執」が囁かれる、コーチのブライアン・オーサー氏との関係も微妙な問題だ。
2012年から羽生を指導し、世界最高のスケーターに育て上げたオーサー氏だが、ソチ五輪後から演技構成などをめぐって2人の関係にヒビが入り始めたといわれる。今回の平昌五輪後にも、「師弟関係を解消する可能性がある」(フィギュア関係者)とみる向きもある中、ネットメディアの「ハフポスト」が25日に配信したインタビューで、オーサー氏は教え子たちとの関係を語りながら、こう答えている。
「結弦がどんな決断をするか分かりませんが、今回のオリンピックが終わった後、ハビエルが引退するのは知っています」
3位で表彰台に立った同じ教え子のハビエル・フェルナンデス(26=スペイン)のように、羽生にも引退の可能性があるとも、師弟関係を解消する可能性があるとも受け取れる意味深発言だ。
この日のエキシビションで「星降る夜」の曲にのり、スピードと高さのあるトリプルアクセルを跳んだ羽生。今後の「唯一のモチベーション」と語った、史上初の「4回転アクセル」成功は、イバラの道になりそうだ。