協会に聞いた 銅メダルのカー娘はなぜ“チーム選抜”だった
平昌五輪で英国に5-3で勝利し見事銅メダルを獲得した女子カーリングの日本代表は、ご存じだろうが「ロコ・ソラーレ」という北海道のクラブチーム。昨年9月の代表決定戦で中部電力を破り、出場権を獲得した。男子は、昨年の日本選手権を制した「SC軽井沢」。どちらも選考会で勝ったチームが代表となっている。
サッカー、野球、バレーボールなどでは、代表監督が選手を選抜してチームを構成するのが一般的。所属チームはバラバラだ。カーリングのように、チーム単位で代表になることはない。なぜカーリングは、上手な選手を集めてチームをつくろうとしないのか?
「カーリングに必要なのは、技術だけではないのです。そのほかの要素も大きいので、急造チームでは難しい。これは他の国も同じで、たとえば強豪国のカナダも、日本と同じ選抜方法を取っています」(日本カーリング協会事務局)
カーリングが正式競技となった長野五輪(1998年)は選抜チームで臨んでいるが、このときも「2~3チームを集めて合宿し、その中で選手を入れ替えたりしながら強化していきました。最初から個人を選抜して代表チームをつくったわけではありません」(協会事務局)と言う。