1カ月で克服なるか 大谷2失点初登板で露呈した3つの課題

公開日: 更新日:

■強く握れば前腕が張る

 問題は滑りやすいメジャー公認球だ。岡島氏はこう言った。

「大谷君の生命線はストレートとスライダーです。ダルビッシュ君、田中君、前田君も使っていますが、メジャーでは先発投手がスライダーを使えないと長いイニングを投げるのは難しい。大谷君もシーズンを通じてローテーションを守るにはスライダーが必要になる。スライダーの精度を高めるには、今後のオープン戦の登板でまずは見せ球として使っていくしかないでしょう。カーブ、チェンジアップ、スプリットに織り交ぜながら、見せ球として使っていくうちにボールにも慣れてくる。そうなれば、制球も定まってくるはずです」

 制球を定めるにはリリースポイントを安定させる必要があるが、ボールが滑りやすいだけに、どうしても強く握らざるを得ない。乾燥したアリゾナならなおさらだ。そうやってこれまで使う必要のなかった力を使うことで前腕が張り、やがて肘を痛めた日本人投手もかつてはいた。痛めた肘をかばえば、肩にも負担がかかる。アリゾナでのオープン戦は残り4~5試合に登板予定だが、入念なケアが必要になる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…