あるか電撃トレード 阪神・藤浪の“再生”を他球団が志願
阪神では正念場を迎えつつある。藤浪晋太郎(23)のことだ。
新人年から3年連続で2ケタ勝利を挙げたものの、昨年は7勝、今季は死球癖やすっぽ抜けによる制球難からわずか3勝にとどまった右腕は、契約更改では4000万円の大幅減となる1億2000万円でサイン。香田投手コーチは来春キャンプで、主力特権を“剥奪”し、先発ローテ入りをかけて他投手と競争させるという。
金本監督は今季、不振に陥った藤浪に対し、プロ初となる二軍降格を命じた。来季はキャンプ、オープン戦で結果を残すことができなければ、開幕二軍すらあり得るだろう。
「ただ、開幕までに復活の兆しが見えないということになれば、もはや阪神では藤浪を立ち直らせる手立てがないに等しい。そうなれば他球団は静観してはいないでしょう」とは、阪神OBだ。
藤浪は阪神に入団して5年。まだ23歳なのに選手としては頭打ち状態だ。
「技術、メンタルの両面で壁にブチ当たっている藤浪に対し、首脳陣は秋季キャンプでトップの位置とリリースポイントを確認させたようだが、他球団のコーチの中には『一からフォームをつくり直さないと藤浪は終わってしまう。今の阪神には、フォームのメカニックを詳細に分析し、病巣から根本的に治療して完全復活させることができる経験豊富な指導者はいない』と言う者もいる。非凡な才能を持つ藤浪を再生したいと考えている球団は、一つや二つじゃないでしょう」(前出のOB)