名伯楽揃いでも…ヤクルトの課題は選手の「消化能力」

公開日: 更新日:

「みんな、オープン戦のつもりで戦っていない」

 ヤクルトの宮本ヘッドコーチが満足そうにこう言った。7―6でソフトバンクに勝利した18日のオープン戦。投手陣がデスパイネに3本塁打を浴びながら、それでも乱打戦を制した。昨オフから徹底してきたスモールベースボールが機能しただけに、“鬼軍曹”の顔もほころんだ。

 初回の無死一塁で2番の山崎がいきなり犠打。確実に得点圏に走者を進めて相手投手にプレッシャーをかけると、3番・山田哲、4番・バレンティンに連続本塁打が飛び出し、3点を先制した。4点を奪って試合をひっくり返した七回の攻撃も、無死一、二塁から敢行したセーフティーバントがきっかけだった。

 昨年まで広島の機動力部門を担った河田外野守備走塁コーチは、得点にはつながらなかった六回の荒木の走塁をほめた。代走で出場した荒木が、相手バッテリーのミスにつけ込み、二塁から三塁を陥れた場面を「完璧だったね。あれは、準備をしていないとできないプレー。他の選手にも見習って欲しい。(試合後の)ミーティングでみんなの前でほめました」とこちらも満足げだった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…