帳尻合わせの55勝目も…ジャンプ新鋭台頭で続く高梨の苦闘
かつての女王が連勝で今季を締めた。
平昌五輪銅メダルの高梨沙羅(21)が25日、ノルディックスキーW杯ジャンプ女子個人最終戦(ドイツ・オーベルストドルフ)で優勝。男女を通じて歴代単独最多の通算54勝目を挙げた前日の第14戦に続いて今季2勝目とし、通算勝利数を55とした。
昨季最終戦を最後に14試合も優勝から遠ざかっていた高梨は「55勝目は素直に喜べる」と笑顔。来季に向けて「いい試合で終わることができた」と手応えを口にしたが、手離しで喜んではいられない。
今季開幕からの低迷が響き、W杯個人総合連覇は2でストップ。平昌五輪金メダルでライバルのマーレン・ルンビ(23=ノルウェー)が、4日の第12戦で早々と個人総合優勝を決め、女王の座を奪われ、主役の座も取って代わられた。女子ジャンプは毎シーズンのように、新鋭が台頭するだけに、高梨は来季も苦戦しかねない。