欧州遠征でハッキリ…W杯に連れて行くには「厳しい」選手
就任してから危機感が欠如しているともっぱらの指揮官と、良く言えばポジティブ、悪く言えば能天気系DFと評判の選手のコメントが、中盤のキープレーヤー2人の発した言葉と“真逆”であること自体、W杯が迫っているのに「日本代表がいかにチグハグであるかを物語っている」(サッカー関係者)と言える。
■釜本氏は「本田はいらない」
ともあれ欧州遠征2連戦を消化した日本代表は今後、5月上旬に国内合宿を行って14日にW杯予備登録メンバー35人を選び、30日に横浜で壮行試合のガーナ戦をこなし、翌31日にW杯最終登録メンバー23人が発表される。
ハリルホジッチ監督はマリ戦、ウクライナ戦ともに「テストの場」と位置付けていたが、この2試合で「ロシアに連れて行く必要のない選手」もハッキリしたハズだ。
メキシコ五輪で得点王のタイトルを獲得した釜本邦茂氏が「本田はいらない」とこう続ける。
「久々の先発となったウクライナ戦など彼なりに頑張ってはいたが、右サイドFWはスピードに加えてドリブル突破力、さらに守備力も要求されるポジションです。年齢的にもピークを過ぎた本田がこなすのは厳しい。後半20分にFW久保と交代したが、やはり久保の方が突破力は上だし、相手ゴール前まで進入してフィニッシュに絡む可能性が高いのも久保です。どうしても本田を代表メンバー23人に入れたかったら1トップしかない。フィジカルの強さを生かして前線でドンと構え、ファウルをもらってセットプレーの回数を増やすという役回りを任せたい」