好調の石川遼 米ツアー再挑戦「封印」の犠牲を貫けるのか
【東建ホームメイトカップ】
地区オープンを連勝した後に開幕戦を迎えた石川遼(26)が好調だ。
予選2日間が終わって通算11アンダーまでスコアを伸ばして首位をキープしており、2位とは4打差に広げた。
ツアー通算15勝目の期待も膨らむ。
勝てば世界ランクも現在の226位から128位前後に大きくアップする。もっともこの勢いを持続させて、史上最年少賞金王になった2009年のように年間4勝をマークすれば、それこそマスターズ出場も可能な世界ランク50位内の目も出てくる。
そこで問題となるのが選手会長と日本ゴルフツアー機構(JGTO)の副会長の任期2年だ。ツアーを盛り上げるためにファンサービスやスポンサーとのつなぎ役になりたいと、この2年間は米ツアー再挑戦を封印すると宣言している。
「毎回、理事会に出席する必要もなく、任期途中で米ツアーに移ってもペナルティーはありません。石川からはいろいろな企画を提案してもらい、すでに実現したものもあり、ツアーも活気づいてきました。ですが本当は石川にも米ツアーで活躍してもらったほうが、日本ツアーにはカンフル剤になってもっといいのですが……」(ツアー関係者)
選手会長やJGTO副会長職も確かに大事だが、米ツアーで戦えるチャンスまで犠牲にする必要はないだろう。