マー君好投で“お得意様”に3勝目 不安はメジャー最少の直球
ヤンキース・田中将大(29)が23日(日本時間24日)のツインズ戦に登板。6回3分の2、1失点の好投を見せ3勝目(2敗)をあげた。試合は14ー1でヤンキースが勝利した。
本来の投球を取り戻したように見える田中だが、この試合前まで2戦連続で6失点以上を記録。今季は計22回3分の1で防御率6.45と不安定な投球が続いていた。
今季、田中の調子が上がらないのは変化球に頼った単調な投球が原因のひとつとみられている。米野球データサイトのファングラフスによれば、今季の田中はスライダー(36.7%)とスプリット(31.1%)の比率が極端に多く、直球の比率はわずか22%。メジャー30球団の先発投手では最少だという。
シーズン序盤ながら、球威がないのも気になるところだ。昨季、92.2マイル(約148キロ)だった直球の平均球速は今季、91.3マイル(約146キロ)にまで低下している。
変化球は、直球のキレ、伸びがあってこそ生きる。この日は“お得意様”のツインズ相手に快投したが、打者大谷との対戦が予想される29日のエンゼルス戦までに、本来の直球を取り戻せるか。