富士大・豊田監督に聞く プロ野球選手を次々輩出する秘密
首位を独走する西武。その屋台骨を支える4番の山川穂高(26)、得点圏打率が山川に次ぐリーグ2位の外崎修汰(25)、両リーグトップ6勝で負けなしの多和田真三郎(25)……この3人の共通点は「富士大学出身」ということだ。他にも阪神の小野泰己(23)、広島の中村恭平(29)と5人の現役選手がいる。
富士大は北東北大学リーグ戦8連覇中。2009年の全日本大学選手権では準優勝を果たし、中央球界を驚かせた。
全国から生徒が集まり、現在、部員は総勢206人。岩手の地方大学が次から次にプロの主力を生み出す秘密は何か。豊田監督に聞いた。
――どんなスカウト活動をしているんですか。
「自ら歩いて回っています。6月に全日本(大学選手権)が終わって、7月は大会がない。その間に集中して見に行きます。甲子園は行ったことないですね。基本は県大会とか高校に足を運ばせてもらう。基本的には自分が見ますけど、カバーしきれないエリアは(外部コーチ3人を含む6人の)コーチに回ってもらっています」