富士大・豊田監督に聞く プロ野球選手を次々輩出する秘密
――スカウティングではどういうところに注目していますか。
「僕は“伸びしろ”という部分は意識して見ていますね。目立たないけど肩が強い、足が速い、遠くに飛ばす力がある、そういう伸びそうだなと思った子に注目しています」
――練習中の選手はすごく声が出ている。
「どちらかというと、高校野球に近いかもしれないですね。活気を求めているというか。僕は本当に野球が大好きで、野球オタク。家にいるときも毎日、野球を見ています。高校、大学、社会人、プロ野球も。高校野球のチーム力と必死さ、社会人の一発勝負の厳しさ、プロ野球のポテンシャルの高さ。大学野球は同じ畑なので自分のところと比較する。すべてが勉強になります」
――参考になった指導者やチームは。
「高校だと、北海の平川(敦)監督ですね。正直、あの戦力で(16年夏の甲子園で)準優勝したのには驚きました。当時は大西(健斗=慶応大)が準優勝する投手だとはまず思わなかったですし、あの戦力であそこまで持っていけたのは、選手の力はもちろんだけど、平川監督の力もすごく大きいなと。電話もいっぱいしましたし、平川監督が準優勝後にやった講演も聞きに行きました」