フランス代表エムバペ 移籍金230億円の19歳FWを見逃すな
■泣きどころ
所属アトレティコ・マドリードでは2トップの一角としてプレーしているMFグリーズマン。フランス代表ではトップ下として攻撃を差配する役目を担う。
1998年母国開催のW杯を制して以来、仏代表の20年ぶりの戴冠はかなうのだろうか?
身長175センチ、体重72キロときゃしゃな男のパフォーマンスが、大きな比重を占めている。
攻撃系の選手に求められる能力の多くを兼ね備えている。スキルフルな動き、独特の間合いのドリブル、味方選手とのコンビネーションで相手DFを翻弄。利き足の左足から繰り出すラストパスは天下一品である。
得点能力の高さも出色だ。微妙なタイミングでDFの背後を突き、絶妙トラップから冷静にGKの動きを見ながら、涼しい顔でゴールを決める。
しかし、最大の欠点である「精神的なムラ」は27歳となっても解消されず、試合によって、時間帯によって、局面によって不安定なプレーが見られる。これがデシャン監督の最大の悩みである。