大谷球宴HRダービーへの条件は因縁NYでの“スタントン超え”
エンゼルス・大谷翔平(23)が、ついにニューヨークに足を踏み入れた。
25日(日本時間26日)のヤンキース戦は「5番・DH」でスタメン出場したものの3打数ヒットなし。3試合ぶりに無安打に終わった。チームも1-2で敗れた。
当初、予定していた第3戦(27日)での田中将大(29)との投げ合いはなくなり、今回は打者として対する。左打者に有利なヤンキースタジアムだけに、田中から特大の一発を放つ可能性もある。
大谷は飛距離、打球速度とも昨季のナ・リーグ本塁打王(59本)で、今季はヤ軍の主砲であるスタントン(現在11本塁打)と比べても引けを取らない。ボールの動きなどを解析するMLBの「スタットキャスト」によれば、打球の平均速度はスタントンの152キロに対し、大谷は151キロと、わずか1キロ差だ。逆に平均飛距離では大谷(185・7フィート)はスタントン(181フィート)を上回っている。
敵地ヤンキースタジアムでパワーを見せつければ、かつて「大都市で勝負できないチキン」と酷評したニューヨークメディアへの意趣返しになる。さらに、オールスター(7月17日=ワシントン)前日に行われる恒例の「ホームランダービー」の有力候補に浮上するのは必至だ。
本塁打競争の候補になるのは、前半戦の成績に加え、近年は数値が公表されているため、飛距離や打球速度も重視する傾向にある。大谷は本塁打競争について「まだ、そのレベルではない」としているが、スタントンをもしのぐ特大の一発をスタンドに叩き込めば、ホームランダービーに担ぎ出されそうだ。