古巣相手に自己最多5勝目 西武榎田「トレードで良かった」
――昨年はわずか3試合の登板にとどまった。球が速い、強い投手が重宝される今の阪神では、球速よりキレやコントロールで勝負するタイプはチャンスが少ない?
「それは監督さんによって好みは違うと思いますし、差が出ることは仕方がないことです。僕はその中でも結果が出なかっただけ。ブレずに自分のスタイルを貫き通したいというのがあって、投球フォームを一からやり直し、自分の形をつくりたいと思ってやった結果が今につながっていると思います。これからも変わらずやっていきたい」
■「鳴尾浜が気になる」
――阪神時代は日本一熱狂的なファンとマスコミの中でプレーした。
「それが嫌だというのはなかった。良い意味で阪神ファンの方は一球に対する喜怒哀楽が激しい。移籍後、初勝利したとき、報道陣に『(阪神では)2ボールになるとスタンドがざわつき、3ボール、四球でおいおいと言われる』という話をしたんですけど、各方面からの反響が大きかったです(笑い)。投球の一つ一つをしっかり見てくれている、ということを言いたかったんですけどね」