難易度「やり過ぎ」の声も 全米オープン“今年の敵”はUSGA
全米オープンを主催する全米ゴルフ協会(USGA)は例年、優勝スコアをイーブンパー前後にするためコースセッティングの難易度を高めているといわれている。
ところが、エリンヒルズ(7845ヤード・パー72)で行われた昨年の大会はB・ケプカが16アンダーで優勝。2位タイの松山も12アンダー。2桁アンダーでの優勝は2011年、コングレッショナルゴルフGCでR・マキロイが勝った16アンダー以来だった。
その反動なのか。今年の大会は砲台グリーン周辺の芝が刈り込まれ、ボールが止められるエリアが非常に狭い。7番(パー3)のように、ピンの手前に乗せてもグリーン奥にこぼれるホールもあり「これはやり過ぎだ」という声が一部の選手から上がっていた。
このコースで前回USオープンが開催されたのは2004年。R・グーセンが4アンダーで優勝。P・ミケルソンは2打差で負けた。優勝争いを演じた丸山茂樹は4オーバーの4位タイだったが、最終日の平均スコアは78・72と、過去の全米オープンで最もタフだった。この年は10オーバー、17位に終わったウッズは「最終日のコースは手がつけられなかった」とボヤいた。
ちなみに04年の初日は4アンダーの首位に丸山ほか2人。21人がアンダーパーを記録。今年の初日首位は1アンダー。アンダーパーで終えたのは4人。2日目以降も選手たちはコースではなく、USGAと戦うことになる。